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2023年11月1日水曜日

流星

 

流星 久保極の大理石の彫刻
流星 大理石 13×14×12cm
 
9月にBMXという自転車競技を見に行って来た。
初めて見たのだが、面白いのなんの!
ジャンプして空中でくるくる回ったり
一体どうやってこんな凄いことが出来るのかと
見ていて目を回しっぱなしだった。
選手たちは失敗しても決してめげない。
3回チャンスがあるので
次回で技を決めればいいのです。
転けたりしてめちゃ痛いのではないかと
思うのだが、次も果敢にトライする。
彼らが目指すのは、もちろん大会で
勝利することだと思うが、
自分の能力の限界まで、肉体を駆使して
辿り着ける地点を目指しているのが
わかるのが感じられて、見ていて熱くなった。

やっていることは違うのだが
久保極が目指すのは彼らと同じで
自分の能力をギリギリまで駆使して
石で幾何学のかたちを作ることだと思う。


流星 久保極の大理石の彫刻
角度を変えて

流星 久保極の大理石の彫刻
上から見たかたち

流星 久保極の大理石の彫刻
一番かたちが分かる角度

流星 久保極の大理石の彫刻
角度を変えると同じ作品とは思えない

2023年6月5日月曜日

キュービックタワー Cubic Tower

 大理石 22×12×12cm

 




キュービックタワーも幾何学のかたち。
台を除き一つの石から 丸彫りです。
 

さてお知らせです。
奈良のギャラリー勇斎で
展覧会があります。


様々なジャンルの
気鋭の作家達35名が

作品を展示します。


久保極も大理石と
万成石の彫刻
2点出品します。



6.6(火)-6.18(日)
11:00-18:00


(月曜 休廊 最終日16:00まで)



ギャラリー勇斎

奈良市西林寺22
Tel/Fax 0742-31-1674

久保極
6.11(日)pm1:00〜より 在廊しています。


是非、お越し下さい!
お待ちしております。
 

角度を変えて

全く違う形に見えます

 

2021年1月29日金曜日

三角窓 Triangular Window

三角窓 大理石の久保極の彫刻
久保極の仕事場にて

 三角窓は大理石の作品。

こちらは仕事場で写真を撮った様子。

手で彫り抜くところが職人仕事との違いです。

 

三角窓 久保極の大理石の彫刻
  黒を背景にして

 
三角窓 久保極の大理石の彫刻
角度を変えるとまた違ったかたちに

それからお知らせです。

このご時世ですが、やはり芸術家はどんなに囲い込もうと、1984の世界になろうと

隙間をかいくぐって、生きて行ってこそ芸術家というもの。

福島での展覧会があります。

 

潮風にさそわれて

触れる彫刻展

La mostra delle opere che si possono toccare

 

Choi Sung chul (韓国)

頼 永興(台湾)

池田秀俊  

安部大雅

大阪一成 

久保極

平戸貢児

舟越直木

Sergio Cervietti(イタリア)

菊地伸治

Stefano di Guisto (イタリア)

湯川隆

田中敦

舟越保武

本田悦久

Yum Si-kwon(韓国)

 

2021  1・30(土)–3・6(土)

木村眼科クリニック 兎渡路事務所(研修センター)

福島県いわき市平豊間字兎渡路370番8

11:00–17:00 火曜日休 入場無料

主催 木村眼科クリニック

問い合わせ先 木村眼科クリニック090   6178 8168

⭐︎ 新型コロナの関係上事前にご一報いただいてからご来所ください。

 

  気鋭の作家たちの作品を是非見にいらしてください!!

2021年1月21日木曜日

堅結び Hard Knot

堅結び 真上から見た感じ
真上から見た感じ






















堅結びは久保極にしてはめずらしく、中をくり空いていない作品。
大体が、中をくりぬいて、これまできるかというぐらい
とことん彫り抜いている 。
でも、これはこれで、シンプルでいい感じになったと思う。

堅結び 久保極の大理石の彫刻
斜めから見たらこんな感じ

堅結び 久保極の大理石の彫刻
方向を変えてみると違う彫刻のように



このところ、寒い日が続いて、水道管が凍ったりして

びっくりするような日があるが

そんな、超寒い日 、芦屋画廊 kyoto のお二人と

カメラマンの方がわざわざ京都からいらしてくださり、

久保極の仕事場を取材してYouTubeにUPして

くださいました。


とてもうれしいです !

風の音がビュンビュンしていて、

見た人の感想はめちゃ寒そう!!

あんな屋外での仕事は無理!!とかいうのが

多かったのですが、、、、、

まあ見てくださいね!


 

2019年9月21日土曜日

井戸

久保極の大理石の彫刻
井戸 13x13x14cm 大理石
 こんな可愛い井戸があればいいけれど。これは大理石の作品。もちろん一つの石から彫り抜いたもの。久保極だけの必殺テクニック。

さて、ネットをうろうろして余計な時間を潰すのをやめにして、少しは真面目に久保極の彫刻を紹介することにした。

久保極の彫刻はあまりにも沢山あるので、写真を整理するだけで一苦労する。
それでも、最近になってインスタを始めてからやっとかたちが少しは分かるようになってきた。

よく見ていないと、同じものを2回UP(もうすでにしている!)してしまったりするので。

同じように見えても、どれもが幾何学のかたちなので全部彫刻のかたちは違うのである。そして平面で考えるのではなくて、久保極は彫りながら、立体で考えていくので同じかたちは存在しないのだ(そのことが今になって初めてわかった)。

作りながら考えるので、どこかにありそうで決してないかたちが久保極には作れるのである。

だから一つだけ、特許が取れる作品がありました。これは特許を取るつもり。ちょっと楽しみです。


2019年7月13日土曜日

流星

久保極の大理石の彫刻
流星 大理石 13x14x12cm
久保極の彫刻はあまりにたくさん作品があるので、いったいどれをアップしたか時にわからなくなる。で、なるべくインスタと連動させてアップするようにしています。

さて、この前は映画を見てきた。

「新聞記者」も見たかったけれど、それではなくて1週間限定公開の「ラストタンゴ・イン・パリ」

私は日本で公開した時一度見ました。
色々取りざたされるけれど 、ベルトリッチ監督の最高傑作だと思う。

どうしてもまた、映画館で見たくて足を運んだ。

もう、40年以上前に見たので、だいぶ忘れていたし、当時はカットされていたシーンも多かったみたいで、また初めて見る感じだった。

1972年制作だが映画は古さを全く感じさせなかった。
マリア・シュナイダーの毛皮の襟のコートや花がついた帽子とか長いマフラーとかファッションがとても素敵だったし、古いパリの街並みが本当に魅力的。そして見た当時は、いい年をしたおっさんだと思っていたマーロン・ブランドが今見てみると若くて、結構男ざかりだったんだな、、、、、、

そしてこの映画はこの主演のふたりなくしては決して作れなかっただろう。

まだ若くて、多分訳も分からず体当たりで演じていたマリア・シュナイダーもすごかったし、男の悲哀を感じさせながらも、すこぶるセクシャルなこの役はマーロン・ブランド以外に演じるのは無理だったと思う。

あまりにも話題になった「バター」のシーンは久保極に言わせれば神父や司祭が男の子にしていたことを暗示しているそうだ。
イタリア人ならすぐ分かると言っていたけれど、本当かな?
だから、イタリアで上映禁止になったのかな。

ラストはあまりにも衝撃的。最初見たときは私は口をあんぐり開けていたと思う。

あのラストで、芸術かわいせつかなんてくだらない論争は一気に吹き飛んでしまうのだ。

機会があれば是非みてください。





2019年4月7日日曜日

三角ドーム

久保極の大理石の彫刻
三角ドーム 大理石 15x16x7cm
三角ドームは大理石の作品。
ぺたんとしたかたちが愛らしい。キリッとエッジが立っているのが久保極ならでは。
今の時代、曖昧なかたちが溢れる中、真逆をいっていると思う。

さて、この間見た映画
「ライ麦畑の反逆児」なかなか良かった。
あのあまりにも有名すぎる「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーの作家デビュー前の若き日からのことを描いた映画である。

作家として喉から手が出るぐらい欲しい「ニューヨーカー」での掲載。

そのニューヨーカーにサリンジャーの短編が掲載されることが決まるのだが、 一つ提案される。それは編集部からの「メモ」を受け入れて作品を手直しすること。
作品が一般大衆に受け入れやすくするため。
メモを手渡しされて唖然とするサリンジャー。

そして、サリンジャーはそのメモを拒否し作品の掲載も放棄するのである。
なんてかっこいい!

当たり前だけれど、そのメモを拒否したから今でも世界中で毎年25万部も売れ続けるベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」が生まれたのだ。

芸術は自分の魂を売る渡さずに守り通してこそ生まれるものである。

ごくシンプルな当たり前のそのことが、さらりと描かれているのが私にはとても良かった。

インスタ始めました。お気軽にフォローどうぞ。

2018年11月5日月曜日

デジタルキューブ

大理石の久保極の彫刻
デジタルキューブ 14x14x14 大理石

デジタルキューブは大理石の作品。トラバーチンのものもある。
素材を変えるとまた違った表情を石の彫刻は見せてくれる。

この前、図書館で見かけたルネッサンスの多面体百科という本に久保極の作る形がいっぱい載っていると思い、その本を借りてきた。

家に帰り、久保極に「ルネッサンスの多面体百科」を見せると、しばらくその本を見ていたが、
「わしの作るかたちは、この本に出てくるかたちよりも、進んでいる。それに幾何学の形でここまで石で作っているのはあらへん」
とバッサリ切り捨てられた。

「立体で考えるから平面で考えるよりその先を行ける」
とも。

そうですか。まあそうかもしれまへんが。

デジタルキューブはエッジがキリッと立って、計算され尽くして作っている久保極だけに作れる幾何学のかたちです。

2018年1月25日木曜日

知恵の輪 Puzzle ring

久保極の大理石の彫刻
知恵の輪 大理石
久保極大理石の彫刻
知恵の輪 大理石 横から見たところ
久保極大理石の彫刻
知恵の輪 大理石 正面
久々の作品のアップである。これは単にサイト製作者がサボっていただけのことである。もちろんこれも一つの石から掘り抜いたもの。3D幾何学の久保極だけの世界である。

さて、ここのところの関東の大雪、写真を色々ググって楽しんだ。ディズニーランドもまるで別世界。みんな色々雪だるまを作ったり、カマクラまで作ったりして楽しそうだ。不思議なことに雪が積もるだけで世界は一転して「非日常」の空間になる。

私たちは非日常を求めて旅をしたり、海へ行ったり、遊園地へ行ったり、映画を見たり、本を読んだりする。でも、意外な形で自然は私たちに非日常をプレゼントしてくれる。

雪が積もると、転んだり、車がスリップしたり、電車が止まったりしていつもと同じ日常を過ごそうとするとろくなことがない。

せっかくだから仕事なんかやめて非日常を楽しめばいいのになと、思ってしまう。これだけ雪が積もるなんて滅多にないことだから。

人生は一度きり。

2017年8月29日火曜日

2017 Taiwan International Miniature Sculpture Exhibition

久保極の大理石の作品
シンガポールでの展覧会がそのまま台湾へ移動して展示された。久保極は初めて台湾へ行った。お盆の終わり頃で飛行機もそんなに安くはなかったが、ジェットスターでチケットもゲット出来た。

展示風景
真ん中が久保極の作品
台がきちんとありシンガポールの時よりも作品が見やすかったようである。

作家達においしい中華料理がふるまわれた。右端久保極。


おじさんふたりで泊まったクリックホテル。快適だった模様。

おじさんふたり泊まるのに窓なしは不気味なので窓ありの部屋を苦労して探した。

屋台では日本語の説明も。

なんと台湾でサイゼリアみっけ。彫刻家の湯川君が大喜び。




2017年8月5日土曜日

Tree

久保極の大理石の彫刻
Tree 大理石



Treeは大理石の作品。こちらも3D幾何学の久保極だけの世界である。

この前、へんこのおじさんの映画館へ映画を見に行った。
アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』

スターリンの時代のポーランドの前衛画家のヴワディスワフ・ストゥシュミンスキは生徒から慕われ尊敬されている大学教授でもある。美術館には彼が設計した部屋もある。

その彼は、大学へ来た文化大臣の今の政治に組した芸術への要求に真っ向から反対意見を言う。そのために大学教授の職を追われ、美術家の会員からは名前は削除され、受けた仕事は破壊され、困窮しどうしようもない状況まで追い込まれる。
自分を慕う女子学生は逮捕され、最後に政府の役人にこちら側につけば、また大学の職も与え美術家の会員にも戻すと言われ、
「お前はどちら側か」
と問われる。
ストゥシュミンスキはたった一言
「私側だ」
と答えドアを閉めて出て行くのである。

ストゥシュミンスキは実在の画家。今ではポーランドに彼の名前を取った大学もありそれを思うと実に感慨深い。

映画で問うことはひとつだけ。
自分の魂を取るか、金、名誉そして生命、、、、を取るか。

そして自分の魂を取ればどうなるのか。それでも自分の魂を取るとはどういう意味を持つのか。

長い年月にさらされ、時代が変わり、どんな体制や文化になろうとも最後に浮上して『本物』とされ生き残る芸術作品はすべて自分の『魂』を取ったものだ。それだけは絶対に確かである。

映画館ではわずかな観客しかいなかった。今の時代、この映画を上映したへんこのおじさんに心から敬意を表します。


2017年7月25日火曜日

コスモス

コスモス 大理石
久々の久保極の彫刻作品のUPである。
ただ単にサイト制作者がさぼっているから作品のUPが時々になっているのだが。

コスモスは大理石の彫刻。もちろん、これもひとつの石から彫りぬいたもので3D幾何学の久保極だけの世界である。

さて、長い年月にさらされると、その時は時代の脚光を浴びてもてはやされても、時とともに忘れ去られて行く芸術がある。

絵や彫刻だけでなく、音楽しかり小説しかり映画しかり。
消えて行くものといつまでも燦然と光を放っているものとの違いは一体何かと、時々考える。

それは単に技術や才能だけではないような気がする。

何か創作する時のパワーあるいは『気』というもの。それがどれだけ創作するものに込められるか。

作品に込められたその粒子のようなものが芸術を見たり聞いたり読んだりする人を強く惹き付け離さないような 気がする。

そして真の芸術は人を選ぶ。
それを理解する能力がある人の前で粒子は光り輝きその人をとらえて離さないのだ。

時々思うのだが、美しいものや芸術を理解出来る能力がある人と、そうでない人の人生は総天然色とモノクロの世界ぐらい違いがあると思う。

でも、ずっとモノクロの世界で生きてきた人には総天然色の世界は想像もできない世界なのである。

彼らは人生を半分ぐらいのボリュームで生きている。でも知らないからそれで満足しているのだろうな 。


2017年1月21日土曜日

岡山現代彫刻の断片

雪の奈義町現代美術館
雪の奈義町現代美術館


奈義町現代美術館で開催される「岡山現代彫刻の断片」に久保極が参加しています。作品は大理石と万成石で6点出品しています。作家は全部で7名。素材は石、木、テラコッタ、金属、石膏、FRPなど多様です。

奈義町美術館で外に作品を置くのは初めての試みだそうです。
 期間は
1月22日(日)から3月12日(日)まで。
3月5日(日)はトークセッションに久保極も参加します。

奈義はむちゃくちゃ寒いけれど、雪の中の美術館もなかなか幻想的。帰りには湯郷温泉の鷺温泉館に入って帰ればハートもからだもホットになるのでは。



奈義町現代美術館

2013年11月6日水曜日

罠 Net

久保極の大理石の彫刻
Net 大理石H20cm

罠は大理石の彫刻。一部が抜けているので罠だとしても逃げられる。英題はTrapではなくてNetとした。今の時代の感覚である。

ずっと久保極の彫刻は抽象彫刻としてきたがなんだか違っているような気がしてきた。特に英語でAbstract Stone Sculptureでググるとさらに違うような気がする。

キーワードでヒットするように作ってきたけれど、そのキーワード自体が時代遅れな代物だとしたら? 遠くをぐるぐる回ってきたのかなと愕然とした。

でもModen Art とかContenporaly Artとするのもなんだかなあ。

久保極のように高度な技術を持って自分が到達出来るところぎりぎりまで挑戦する芸術に新しい名前をつけたい。

そして同じような志を抱いた芸術家が後に続いて欲しいと心から思う。

もしもそのような芸術家が増えてきたならば、今世界にあふれている技術のひとかけらも無い売るだけのために作った『ゴミ』のようなアートが一掃されるだろう。

その時、世界が 少しは美しいものになっているのかなと思う。