2017年8月29日火曜日

2017 Taiwan International Miniature Sculpture Exhibition

久保極の大理石の作品
シンガポールでの展覧会がそのまま台湾へ移動して展示された。久保極は初めて台湾へ行った。お盆の終わり頃で飛行機もそんなに安くはなかったが、ジェットスターでチケットもゲット出来た。

展示風景
真ん中が久保極の作品
台がきちんとありシンガポールの時よりも作品が見やすかったようである。

作家達においしい中華料理がふるまわれた。右端久保極。


おじさんふたりで泊まったクリックホテル。快適だった模様。

おじさんふたり泊まるのに窓なしは不気味なので窓ありの部屋を苦労して探した。

屋台では日本語の説明も。

なんと台湾でサイゼリアみっけ。彫刻家の湯川君が大喜び。




2017年8月5日土曜日

Tree

久保極の大理石の彫刻
Tree 大理石



Treeは大理石の作品。こちらも3D幾何学の久保極だけの世界である。

この前、へんこのおじさんの映画館へ映画を見に行った。
アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』

スターリンの時代のポーランドの前衛画家のヴワディスワフ・ストゥシュミンスキは生徒から慕われ尊敬されている大学教授でもある。美術館には彼が設計した部屋もある。

その彼は、大学へ来た文化大臣の今の政治に組した芸術への要求に真っ向から反対意見を言う。そのために大学教授の職を追われ、美術家の会員からは名前は削除され、受けた仕事は破壊され、困窮しどうしようもない状況まで追い込まれる。
自分を慕う女子学生は逮捕され、最後に政府の役人にこちら側につけば、また大学の職も与え美術家の会員にも戻すと言われ、
「お前はどちら側か」
と問われる。
ストゥシュミンスキはたった一言
「私側だ」
と答えドアを閉めて出て行くのである。

ストゥシュミンスキは実在の画家。今ではポーランドに彼の名前を取った大学もありそれを思うと実に感慨深い。

映画で問うことはひとつだけ。
自分の魂を取るか、金、名誉そして生命、、、、を取るか。

そして自分の魂を取ればどうなるのか。それでも自分の魂を取るとはどういう意味を持つのか。

長い年月にさらされ、時代が変わり、どんな体制や文化になろうとも最後に浮上して『本物』とされ生き残る芸術作品はすべて自分の『魂』を取ったものだ。それだけは絶対に確かである。

映画館ではわずかな観客しかいなかった。今の時代、この映画を上映したへんこのおじさんに心から敬意を表します。


2017年7月25日火曜日

コスモス

コスモス 大理石
久々の久保極の彫刻作品のUPである。
ただ単にサイト制作者がさぼっているから作品のUPが時々になっているのだが。

コスモスは大理石の彫刻。もちろん、これもひとつの石から彫りぬいたもので3D幾何学の久保極だけの世界である。

さて、長い年月にさらされると、その時は時代の脚光を浴びてもてはやされても、時とともに忘れ去られて行く芸術がある。

絵や彫刻だけでなく、音楽しかり小説しかり映画しかり。
消えて行くものといつまでも燦然と光を放っているものとの違いは一体何かと、時々考える。

それは単に技術や才能だけではないような気がする。

何か創作する時のパワーあるいは『気』というもの。それがどれだけ創作するものに込められるか。

作品に込められたその粒子のようなものが芸術を見たり聞いたり読んだりする人を強く惹き付け離さないような 気がする。

そして真の芸術は人を選ぶ。
それを理解する能力がある人の前で粒子は光り輝きその人をとらえて離さないのだ。

時々思うのだが、美しいものや芸術を理解出来る能力がある人と、そうでない人の人生は総天然色とモノクロの世界ぐらい違いがあると思う。

でも、ずっとモノクロの世界で生きてきた人には総天然色の世界は想像もできない世界なのである。

彼らは人生を半分ぐらいのボリュームで生きている。でも知らないからそれで満足しているのだろうな 。


2017年6月9日金曜日

久保極個展 ギャラリー勇斎にて

奈良のギャラリー勇斎で久保極の個展を行った。
奈良市の中心部にあり、とても気持ちのいいギャラリーです。


ギャラリー勇斎の入り口
勇斎での展示風景

作品は大理石、万成石、トラバーチン

開放感あるスペース

御影石は岡山の万成石

入り口がオープンで気持ちいい

小品 大理石とトラバーチン

全部がひとつの石から彫り込んで作ったもの

作品を乗せる台も久保極作

手前の作品が万成石

パーティーのお料理



久保極は長い間、彫刻家として活動しているが、個展はこれで3回目で関西では初めてである。とても気さくでキュートな勇斎のマダムのおかげで開催出来た。

1週間と期間も短く一体どうなることとやらと危ぶまれたが、沢山の人が来てくださり無事終了した。

初日のパーティーでは来られた方達がワインやお酒を盛ってきてくださったので驚異的な量の空きビンでした。。。。

遠い所からわざわざ来てくださったみなさん、いろいろな差し入れを持ってきてくださったみなさん、そして2次会3次会とおつきあいしてくださったみなさん。
それから、わざわざ「へんこ」極まりない久保極の彫刻を見に来てくださったみなさん 。

本当にありがとうございました。

久保極には目に見えない『なにものか』がついていてとことんひどい状況に追い込み、それでも石の彫刻を続けるようにさせているようです。

どんなことがあろうと、久保極が死ぬまで彫刻を続けるのは運命で決まってしまっているようです。

 引き続きギャラリー勇斎
JUNE-Untitledと題して32名の気鋭の現代作家の作品が展示されています。
久保極も出品しています。
6月6日から6月18日まで。

機会があれば是非!!

2017年5月15日月曜日

久保極 個展

ピラミッド 大理石
ピラミッド 大理石
久保極の彫刻展のお知らせです。

日にち:5月30日(火)〜6月4日(日)
    11:00〜18:00(最終日16:00まで)

場所:ギャラリー勇斎
   奈良市西寺林町22
    tel/fax (0742−31−1674)
   
         近鉄奈良駅より徒歩8分
    JR奈良駅より徒歩15分

関西では久保極初の個展です。

久保極は18歳で単身イタリアへ渡って以来、どんな過酷な状況でもなんとか石の彫刻を続けて来られました。

本人いわく
「石がわしをつかんで離さへんのや」
だそうです。
そうとしか言えない人生だと思います。

どこにもないかたちー久保極だけが作り出す3D幾何学の世界ーKIWAMEX
是非見に来てください。

☆会期中、久保極、在廊しています。


    
     

2017年1月25日水曜日

雪の奈義町現代美術館

万成石の彫刻 風毬
万成石の作品 風毬の前で。彫刻家久保極
奈義町現代美術館へ行ってきた。ゆっくり車で走って最初に麦のひげでパンを購入。このお店は初めて行ったのだけれど、スタッフが沢山いて活気があり、パンの種類もとても多かった。カンパーニュや固めのフランスパンや五穀が入ったパンなど購入。高撥水のパンもあって興味津々。今度はこれを買おう。それから道の駅へ寄り野菜を沢山買った。雪はそこそこある。

無事、美術館へ到着。晴れていて那岐山が美しい。ここはロケーションは抜群です。美術館の二階に図書館もあるのだけれど、久保極の好きなウンベルト・エーコの本もありなかなか充実している。
大理石と万成石の久保極の彫刻
雪の中に作品があるのは始めてかも。 アラベスク

久保極の作品 大理石 星 後ろは風の回廊 万成石

蜂 万成石の彫刻
万成石 蜂

奈義美術館での展示風景
展示風景 後ろは平田敦司氏の鉄の作品


奈義美術館での展示風景
展示風景 

奈義美術館での展示風景
外を見ているような羊 木で出来ています

久保極 大理石の彫刻 キャラバン
久保極の作品 大理石 キャラバン
奈義町現代美術館での展示風景
作品を見ている作家の二人

奈義町現代美術館での展示風景
抜群のお天気
 空気が澄んでいて外は寒かったが気持ちよかった。

またまた湯郷鷺温泉館へ。お休みの日だったから人が多かったが露天風呂もありとてもリラックスできた。

のんびり車を走らせて、家へ帰ってから、買ってきたパンと野菜で晩ご飯。サラダを作りタラとジャガイモを焼いてメインにしてワインとチーズでした。

『岡山の現代彫刻 の断片」奈義町現代美術館 7名の作家の作品を展示。
3月12日(日)まで。めったに見れない久保極の彫刻が見れます。

2017年1月21日土曜日

岡山現代彫刻の断片

雪の奈義町現代美術館
雪の奈義町現代美術館


奈義町現代美術館で開催される「岡山現代彫刻の断片」に久保極が参加しています。作品は大理石と万成石で6点出品しています。作家は全部で7名。素材は石、木、テラコッタ、金属、石膏、FRPなど多様です。

奈義町美術館で外に作品を置くのは初めての試みだそうです。
 期間は
1月22日(日)から3月12日(日)まで。
3月5日(日)はトークセッションに久保極も参加します。

奈義はむちゃくちゃ寒いけれど、雪の中の美術館もなかなか幻想的。帰りには湯郷温泉の鷺温泉館に入って帰ればハートもからだもホットになるのでは。



奈義町現代美術館